このホンダフィットの修理依頼主は、モトムラ鈑金がいつもガソリンを入れているサービスステーションの女性社員さんです。1年前に初めて新車で購入した大切なフィットシャトル。とっても大事に乗っていて、大切にしていた愛車ですが、ある日、うっかりして車庫入れの時に、リヤ部分をぶつけてしまったのです。
残念ながら、車両保険も未加入で実費修理が確定・・
購入先の自動車ディーラーへ相談することも検討されたようですが、自費修理なのでお金はかけたくないが、購入して1年しか経っていない愛車なので、安くきっちり直したい!とのこと。
「安くきっちり直して!」というお客さま(笑)新品と中古パーツを使い分けて修理します。
こんな要求はとてもディーラーでは受け付けてくれません・・それはそうですよね。そこでモトムラ鈑金の見積もり職人に相談があったというわけです。「安くきっちり直したい!」この言葉の矛盾が最高ですね!さて・・そんなお客さんの相反する矛盾を解決するため、私たちはどうしたのでしょうか?
リヤゲートパネルは新品に交換。その他のパーツは付け替えます。
塗装は専用ブースで塗ったことさえわからないよう完璧に塗り直します。
今回の修理方法は、見栄えに関する部品は新品パーツを取り寄せ、内部の使える部品はすべて再利用するように修理計画を立てました。ちなみに、全て新品パーツに交換してしまうと、修理金額が想定している金額を大きく超えます。そこで、見栄えに関するところは新品パーツに取り換え、使える部品を取り外して再利用するところは上手に再利用して、トータルの修理金額を抑えつつ、修理したことが全くわからないような修理方法を考えました。
予算だけを考えるのであれば、ナンバープレートも修理するところですが、そこはひと手間かけ、ナンバープレートを同番申請することで新品のナンバープレートに交換、修理したことも全くわからないようにと考えました。
いつも給油でお世話になっているガソリンスタンドの社員さんということもあり、塗りなおした塗装部分のコーティング施工はサービスさせていただきました(笑)
「1年前の新車の時みたいにキレイ!ありがとう!」
お客さんの納車した時の感想は「1年前の新車の時みたいにキレイ!!」喜んで頂きありがとうございます。安くきっちり修理できたと思います。
ナンバーは鈑金するのでは無く新しく取り直し、修理したことがわからないような出来栄え。
ある日のこと、手洗い洗車場「くるピカ」店長あてに電話で「やっても〜たぁ〜!!」という、相談というか「悲痛な叫び」のご連絡をいただきました。お客さま曰く「駐車するのに右側が気になり過ぎて、左後ろを壁にブツケたんだ!!なんとかしてください!」とのこと。
(お客さま・・右も左も同じくらい注意しましょうね。)
さて、そんなCX—3のお客さま、クルマを買ったディーラーに持っていこうかと思ったところ、まずはいつも愛車をキレイに洗車してくれる、クルマのプロ集団に相談してみようと、冒頭のような悲痛な叫びのお電話をいただき、手洗い洗車場「くるピカ花博通り店」へご来店頂きました。
給油カバーの右下のパネルが折れ曲がって高難度の修理となります。
くるピカスタッフから依頼を受けた見積もり担当下司と鈑金塗装の3人は、早速、愛車のCX-3をお見積りさせていただきました。中古部品を使って安く直す方法、自動車保険を使ってしっかり修理する方法、見積り担当の下司と鈑金担当の西田、塗装職人船曳(ふなびき)と3人が集まり、修理方法の検討です。
いくつかの修理方法をご提案させて頂き、お客さんにも相談したところ、今回は、修理金額も大きくなるため車両保険を使用して修理をすることになりました。お客さんは、お仕事でクルマを使うため、我々も代車も無料で貸し出しさせていただくことで、少しでも日常生活に支障をきたさないようバックアップします。修理方法が決まれば、あとは鈑金と塗装職人の仕事です。今回の修理のポイントは、リヤフェンダーの修理をどう鈑金するか?がキモになります。
鈑金できない修理工場はパネルを溶断します。すると「修復歴車」扱いとなってしまうのです。
無事完璧に鈑金できたため、塗装は「部分塗装」で済みました。
このCX-3が痛めたリヤフェンダー部分は、技術的には少し難しい部分で、リヤバンパーとの隙間に干渉する「プレスライン」をいかにうまく鈑金するかがポイントです。鈑金工場によっては、プレスラインを鈑金することを嫌がり、安易に交換してしまいます。この場合、今のパネルを溶断して新しいパネルを溶接する大掛かりな作業になり、かつ修復歴車扱い(いわゆる「事故車」です。)になるため、僕達からするとお客さんのためにならないと判断、お客さんにもご了解を得て、プレスラインを鈑金する戦いを挑むことになりました。
結果、少し時間はかかりましたが、キレイにプレスラインも出せて、新車時の状態を保ち、無事鈑金修理をすることができました。鈑金がキレイに収まれば、あとは塗装です。鈑金職人西田から塗装職人船曳の手にかかると、塗装も完璧な「肌合わせ」が行われて再塗装も終了、滞りなく修理は完了しました。
当初、事故車扱いになると思われたCX-3も、プレスラインが鈑金できたことで、無事元通りに修理することができました。鈑金職人冥利につきる良い仕事をしたと思っています。
そして、待ちに待った納車の日、お客さんの感想は「塗装の色もばっちりやん!」と、苦労した鈑金作業ではなく、塗装の方を褒めていただきました(笑)鈑金修理はなかなかお客さんの目に触れないので評価されませんが、お客さんに喜んで頂けたので、鈑金担当の西田も一安心です。
鈑金作業に少し時間がかかりましたが、無事仕上げることができました!
「昔のランクルなんですが修理可能ですか?」と遠慮がちにお問い合わせ頂きましたが、もちろんモトムラ鈑金は大歓迎ですよ。なにしろディーラーさんや輸入車販売店さまから毎日無理難題?を言われては解決していますので、とりあえずどんな修理でもまずはご相談からどうぞ。
さてそんなわけで、今回の修理依頼は、昭和63年式の初期型ランドクルーザーのフェンダー修理です。年式は古いですが大切に乗られている愛車です。私たちも緊張します。
見えるでしょうか?FRPに穴が開いています・・普通は部品交換となるキズです。
このフロントオーバーフェンダーですが、材質がちょっと違います。FRPという樹脂パーツで、ご覧の通り大きな穴が空いてしまっています。普通は、これだけ大きな穴が空いていると部品交換になるのが通常ですが、そこは昭和63年式のクルマです。メーカーのトヨタにも在庫が無く受注生産になるとの事で、納品日も費用も未定・・。こうなると、普通の鈑金修理工場ではお手上げです。しかし、そこでめげるようなモトムラ鈑金ではありません。お客さんとも相談して、交換せずに穴の空いたフェンダーを修理することに。裏面からFRPの補修シートを張り付け、穴を埋めて、表面はパテを使用して成形しました。なかなかの仕上がり具合に担当者も自画自賛。
FRP補修を行ない「補修したことがわからない」よう補修できました。
最後は経年劣化を見越して塗装を行ない、自然な仕上がりを目指します。
塗装の方も、劣化した色のくすみも見事に調色し、色の具合もバッチリです!ちなみに、新品の塗装をすることも難しいですが、それより大変なのが、塗装で経年劣化を表すことです。いくら塗装がキレイでも、もとの塗装と再塗装の色が違うのであれば、意味がありません。隣接する色あせたボディ色といかに調和するよう色合わせを行なうかが、塗装職人の腕の見せどころなのです。
お引き取りに見えたお客さんの感想も「あれ?結局直らなくてパーツ取り換えたん!?」と驚きの一言。
「いいえ、取り換えていませんよ。修理しましたから。」と、作業途中の写真を見せながらご説明すると、お客さんも「さすがは職人技やなぁ!」と褒めていただきました。
ありがとうございます。だてに自動車ディーラーの鈑金修理を陰で請け負っているわけではありません。モトムラ鈑金には、あらゆる修理を完璧に行なう、こだわりの職人が在籍しておりますので、小キズの修理から輸入車の大破した修理まで、国産輸入車問わず、あらゆる鈑金修理が可能です。もちろん仕上がりや価格もご満足いただけるはずです。
修理慣れしているオーナーさまも取り換えたのか?と勘違いする出来栄えとなりました。
今回は、私たちが提示した修理方法とお見積を確認して頂き、即答で修理依頼していただいたのですが、ご来店時によくお話を聞くと、BMW正規ディーラーさんで40万円ほどの見積りの提示があり、その金額と修理方法に驚き、他の鈑金修理工場を探すことにした・・というお客さまでした。
ディーラーさんでは、リヤドアパネル交換の提案があったそうで、お客さんも「この程度のキズですそこまでする必要があるのか?」と疑問に思ったそうです。確かに、今回の損傷部位は、プレスラインとドアーハンドル回りと、いやらしい部分ですが、さすがにこのへこみでドアパネル交換は、我々からみても、どうかなあと感じます。
写真では見にくいですが、広範囲に線キズと凹みになっています。
見積もり担当の下司と、鈑金担当の西田、塗装担当の船曳の3人が集まり、「これは修理で大丈夫」と判断。下司も当然そう考えていたので、「修理で十分です。」とお客さんに修理提案をさせていただきました。
ディーラーでは簡単に取り換えてしまう所、鈑金修理でし修理を行ないます。
鈑金が完璧だと塗装の仕上がりも断然違います。輸入車らしい艶を目指します。
修理完了後のお客さんの感想ですが「金額も安くしてもらい、納期も希望通りやし、週末のゴルフ頑張ります。あ、次の車検はモトムラさんでお願いします。」と、ありがたいお言葉。
技術力という裏付けがあり、リーズナブルな修理料金を提示できる良い一例だったと思います。次回のご来店は、車検のご利用お待ちしております。その後は1年後の無料診断ですね。またのご来店をお待ちしております。
※モトムラ鈑金では、鈑金修理のお客さまに、1年後の無料診断を実施しております。
モトムラ鈑金の鈑金塗装は1年保証付きです。1年後に無料点検を実施しています。